カバスターという鍵のメーカーについて

スイスは、精密機械において優れた技術を持つ防犯立国として有名です。そしてそのスイスの代表的な鍵メーカーが、カバです。

ドイツ語で金庫を表す単語と、創設者の名前が社名の由来とされています。

カバは1862年に設立され、1934年には世界で初めてリバーシブルディンプルキーを開発しました。そして1984年に世界初の鍵とICチップを合体させたメカトロニク・ロッキングシステムとPCを連動してアクセスの制限や履歴を管理するシステムを開発しました。

その後もセキュリティゲートや暗証番号など、総合的な高いセキュリティシステムを提供しています。150年間の長い歴史と革新的な発想が世界に認められており、現在はスイスだけでなく、ヨーロッパやアメリカ、アジアにまでシェアを拡大しています。

スイスの銀行やルーブル美術館、世界の空港、官公庁、オフィスの防犯に使われています。日本でも2000年前半にピッキングの被害が増加しました。

そこでディンプルキーを導入したところ、ピッキングが困難になったので日本でもスイスの技術が受け入れられています。2008年には鍵を使わないで触れることで、扉を開閉する認証技術RCIDを開発しています。